2025/10/30 10:23
ガラスの国・チェコで生まれるこのビーズは、職人の手仕事が今も息づく小さなアートピース。
チェコビーズは、その色と形に宿る静かな品格があります。

透明でも不透明でもない中間の質感、光を包み込むような柔らかい艶。
その一粒には、長い時間を経て培われた土地の記憶が息づいているように思えます。
チェコは古くからガラス工芸の盛んな地域で、ボヘミアの職人たちは代々、ガラスの調合や焼成、研磨の技を受け継いできました。
その手仕事から生まれるビーズは、単なる装飾素材というよりも、ひとつの「小さな工芸品」です。
天然石を主にデザインする作品には、
石が持つ自然の揺らぎに、ガラスという人工の静けさを添えることで、素材同士の調和が生まれます。
硬質な透明感の中に、どこか人の温度を感じさせる――
その絶妙な“あわい”に、チェコビーズならではの魅力があります。
天然の石と、人の手から生まれるガラス。
異なる素材が出会うことで生まれる“間”に、
小さな美しさが宿るように感じています。
作り手_Cahors(カオール)
