2025/10/17 09:12
手のひらにのせると、ひんやりした鉱石とは違う、
どこか“ぬくもり”を感じさせる石、それが バルティックアンバー(琥珀) です。
映画「ジュラシック・パーク」を思い浮べる方も多いのでは..

琥珀の神秘な輝きはヨーロッパでは幸福を招くものと信じられ、
琥珀を贈ることは“幸せを贈る”こと、と言われているそうです。
琥珀は、約4,000万年以上前の樹木の樹脂が、長い時間をかけて化石化した自然の恵み。
主な産地であるバルト海沿岸から、“バルティックアンバー”と呼ばれています。
陽の光を透かすと、
ブラウン、ハニー、チェリーといった温かな色合いがやわらかに輝き、
まるで太陽のしずくを閉じ込めたよう..
金属や鉱石にはない、軽やかで優しい質感も魅力のひとつです。
🐜 インクルージョン ― 小さな時間の標本
アンバーの中には、ときおり インクルージョン(包有物) と呼ばれる、
小さな気泡や植物のかけら、そしてまれに昆虫などが閉じ込められていることがあります。
ただし、アクセサリーとしての琥珀はそのようなインクルージョンがあるものはとても高価!
その内包物インクルージョンは、遠い太古の森の“記憶”の断片。
一粒の中に、何千万年も前の空気や光が息づいている——
そう思うと、琥珀という素材が、ただの装飾品ではなく、
「地球の長い歴史とロマン」そのものであることを感じさせてくれます。
古代ローマでは「太陽の石」とも呼ばれた琥珀。
その柔らかな色と軽やかさは、
季節の装いに自然なあたたかみを添えてくれます。
ガラスや鉱石にはない“やさしさ”を感じるのは、
その中に今も、木々の息吹や光の名残が
そっと息づいているからかもしれません。
一粒一粒色合いのちがう琥珀色..
この秋に身につけてみてはいかがでしょうか。。
虫" は入っていませんけれど..